特集2

サステナビリティ・トピックス

Sustainability Topics

土木・建築現場のDXが加速

当社では業務の効率化を通じた働き方改革の推進や品質向上を実現するために、土木・建築現場における業務のDX化を積極的に推進しています。

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情報統合システム「e-Standダッシュボード」で現場情報を共有

「e-Stand」は、株式会社ネクストフィールドが提供している情報の一覧表示サービスです。全国の土木・建築現場の基本情報から、現場の様子(カメラ映像、センサー情報、入場者数など)までリアルタイムに確認できます。このシステムを導入することで、以下の3点を実現します。
(1)現場管理業務の効率化
(2)現場・支店・本社での情報共有、管理の一元化
(3)現場支援や現場とのコミュニケーションの強化

現場管理画面の写真

現場管理画面

作業所一覧の写真

作業所一覧

小型業務用ドローン「DJI Matrice 4E」を
測量業務に活用

当社では2025年2月より、DJI社が開発したスマートマルチセンサー搭載 フラッグシップ コンパクトドローン「DJI Matrice 4E」を土木・建築現場の測量業務に活用しています。
このドローンは3タイプの光学式カメラ(広角・中望遠・望遠)とレーザー距離計を搭載した測量専用モデルで、測量精度を落とすことなく作業の効率化を実現できます。
また、災害発生時には被災地の状況把握などに活用することも可能です。

小型業務用ドローン「DJI Matrice 4E」の写真
従来の測量用ドローンでの写真

従来の測量用ドローン

DJI Matrice 4Eでの写真

DJI Matrice 4E

統括安全責任者巡視MR統合システムで、報告書作成などの業務を効率化

当社では2023年より、現場の施工管理業務における安全巡視の効率化や、品質・工程・多様な問題点の早期発見を図るために、「安全巡視MRシステム」の開発に着手しています。具体的には「MR(Mixed Reality)デバイス」を用いて、音声認識による点検確認システムを構築し、写真撮影、音声入力、フリーハンド入力による報告書の作成を可能にします。点検内容はクラウドストレージに保存され、共有できるようにもします。
本システムは2023年5月より実証を開始。昨年度フェーズ1(研究・開発)が完了しました。現在は現場配備を目指し、さらなる研究・開発および実証(フェーズ2)を行っています。

※ MR:ディスプレイを通し、実際にはその場所にないものを現実世界と仮想の世界を重ね合わせて表示(複合現実)し、自由な位置や角度から体感できる技術。

MR(Mixed Reality)デバイスの写真

現場の施工管理業務における安全巡視の写真
安全巡視MRシステムの画面写真1
安全巡視MRシステムの画面写真2
安全巡視MRシステムの画面写真3
安全巡視MRシステムの画面写真4
安全巡視MRシステムの画面写真5
安全巡視MRシステムの画面写真6

「サステナビリティ」をコンセプトにした新たな空気圧送船を計画中

当社は港湾工事などで発生する浚渫土砂の土捨・揚土や埋め立てなどに使用する大型泥土圧送船(空気圧送船)「風神丸」を所有・活用しています。しかし風神丸は近年、船体の老朽化が問題となっていました。
そこで現在、風神丸と同等の圧送・排送性能を有し、かつサステナブルな機能を実装する新たな空気圧送船を計画しています。

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新たな空気圧送船を計画中の写真

風神丸と土運船の写真
新造船の写真

ハイブリッド蓄電池システムを搭載。
災害時は被災地への電力供給を可能に

新造船には「ハイブリッド蓄電池システム」を搭載する予定です。主発電機の余剰電力を蓄電し、夜間停泊時の居住区内の電力や、電動ウインチなどのアシスト電力として活用できます。
蓄電池の残量が10%になると自動で補助発電機が作動し、蓄電を開始します。充電完了後は自動で蓄電した電力に切り替わるため、停泊時の補助発電機の稼働によるCO2の発生を抑制できます。 また、災害発生時には被災地へ電力を供給することが可能。災害復旧に貢献できます。

ハイブリッド蓄電池システムの写真

海水淡水化装置を搭載。災害時は被災地に清水を供給

空気圧送船は浚渫土砂を受け入れる時に土砂とともに海水を被るため、サビの発生により鋼材が劣化しやすい傾向があります。そこで新造船には海水淡水化装置を搭載し、清水で洗浄することで船体の延命化をはかります。また、災害発生時には被災地に清水を供給することが可能です。

海水淡水化装置の写真

バックホウ(掘削機械)の、オフィスからの遠隔操作を実現

泥土圧送船(空気圧送船)には作業用に重機(バックホウ)を搭載します。作業するためには有資格者が船に搭乗する必要がありますが、現場の規模などによっては数カ月にわたり船に居住することになるため、担い手の確保、他の現場で作業ができなくなるという問題が生じます。そこで新造船では、省人化・効率化を目的とした重機の遠隔操作システムを実装する予定です。 これにより、オフィスなどの離れた場所から重機を操作できるようになります。

遠隔操作システムイメージ
遠隔操作システムの写真

マイクロプラスチック回収装置を搭載

小型業務用ドローン「DJI Matrice 4E」の写真

現在、地球規模で海洋プラスチックごみの問題が深刻化しています。中でも5mm以下のマイクロプラスチックは海洋生物や人体に悪影響をもたらすことが懸念されています。そこで新造船の海水吸入管にマイクロプラスチック回収装置を搭載し、施工場所近辺の海水中にあるマイクロプラスチックを常時回収できるようにします。


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