特集

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RN THE FUTURE PROJECT
長期ビジョン策定記念座談会

第3部:次の10年・100年に向かって―

最後に、永尾社長・向井専務・村崎専務とファシリテーターを務めた岸先生の4名で、座談会の内容とりんかい日産建設の今後について話し合いました。

─ 岸 : 大変充実したプロジェクトであり、そして本日は有意義な座談会になったと思います。
─ 向井 : やる気のあるメンバーが集まりましたからね。彼らの部下の意見も汲み上げ、当社の未来について、しっかり考えていただけたと思います。会社の未来は社員の未来、そして社員の未来は会社の未来。そんなビジョンができあがりました。
─ 村崎 : 私は20代後半の頃に参加したコーポレートアイデンティティ(CI)に関する講演会での体験を思い出しました。某大手自動車メーカーの社員が自社のCIを真剣に語っていたのですが、当時の私は自分の会社のCIを軽視していた。壇上の彼の熱い姿はまさに会社の在り方そのもので、感心しました。今日のメンバーからは、同じ熱量を感じます。
─ 永尾 : 次はビジョンの内容をどのように社内に浸透させ、実行するかですね。
─ 向井 : 全社員が納得でき、夢を感じられるようにするのが理想です。
─ 永尾 : そうですね。当社は2026年に100周年を迎えますが、次の100年に向かっての、よいスタートになると思います。
─ 村崎 : この取り組みを楽しんでいきたいですね。
─ 岸 : メンバーの皆さんも時折笑顔がこぼれ、楽しんでいらっしゃったと思います。
─ 永尾 : 今回のプロジェクトで残念だったことが一つだけあります。それは、メンバーに女性がいないこと。参加させたかったのですが、残念ながら当社には女性管理職が不在という現状があります。これは、次の10年に向けての課題です。ジェンダー格差の問題も含めて、ウェルビーイングは着実に向上させたいですね。
─ 岸 : 中長期的な企業価値向上のために、従業員のウェルビーイングを高めながら人的資本経営を実現していくことは、とても重要ですね。今回、長期ビジョンを策定されたことは、従業員の方たちがこの先どの方向を目指してどんな価値を創り上げていけばよいかを指し示したことになります。『マネジメント』で知られるP.F.ドラッカー氏は、有名な「三人の石工」の話に 四人目の石工を登場させて、働くことの幸せと企業の理念実現の重要性を説いています。日本には「働くとは、傍を楽にすること」との言葉があります。りんかい日産建設で働く人や関わる人の「笑顔」が輝きながら、持続可能な社会を築きつつ、ますます発展していくことを強く期待しています。本日はありがとうございました。

参加メンバー ※所属・役職は2024年4月現在

役員

代表取締役社長

永尾 秀司

取締役専務執行役員 管理本部長

村崎 善道

取締役専務執行役員 事業統括本部長

向井 達典

プロジェクトメンバー
プロジェクト統括

東京支店副支店長

関口 文康

分科会1

土木本部プロジェクト推進部
プロジェクト推進課長

酒井 保和

管理本部経理部次長

池浦 弘一

分科会2

建築本部設計部構造設計課長

川田 弘一郎

土木本部DX推進部長

東川 佳広

分科会3

管理本部経営企画部次長

磯野 博志

建築本部技術部長

杉山 義則

キシエンジニアリング株式会社 代表取締役 兼 東京都市大学・「ひらめき・こと・もの・ひと」づくりプログラム 特任教授 岸 和幸の写真

岸 和幸

キシエンジニアリング株式会社 
代表取締役

東京都市大学・
「ひらめき・こと・もの・ひと」づくりプログラム 特任教授
「人と自然が調和している持続可能な未来の共創」をテーマに、サステナビリティ経営の全般的なサポートや、学生をはじめとする次世代の啓発活動を行っている。 りんかい日産建設では、「SDGs勉強会」(2021年7月~2023年3月)の講師、サステナビリティ経営アドバイザー(2023年4月~現在)を務めている。